9.May.2002

よっちゃんは、口のまわりを歯で小刻みに攻撃するテクニックをセバスチャンに伝授しようとしているようだ。そのうちにやってくる退屈な梅雨へ向けての準備なのだろうか。よっちゃんの手荒な講議を見守る家族は、よっちゃんが過ってセバスチャンの息の根を止めてしまうのではないかと気が気ではないが、ずっと見張り続けるわけにもいかないし、どちらかを隔離するのも酷なので、セバスチャンには耐えてもらうことにした。生命の危機を感じているからか、早くもセバスチャンは、隙をみてよっちゃんの厚い唇を攻撃できるようになり、時折、か弱い悲鳴をあげたりしながらも、よっちゃんのよき遊び相手になっている。


8.May.2002

いくら親のいない子猫とはいえ、名前すらないというのは、あまりにも忍びないということで、C氏が「よっちゃん」にちなんで、「セバスチャン」と命名した。音を立てず、少しずつこの家に根を張りつつあるセバスチャンにもっと素敵な名前をつけてもらえる里親は引き続き募集中。


7.May.2002

よっちゃんと子猫は親子のように仲が良い。食べ物さえ絡まなければ、子猫の鋭い歯でアキレス腱を甘噛みされても、昼寝中に顔に足を乗せられても、お腹をふいにまさぐられても許しあえる間柄のようだ。昨日のよっちゃんの威嚇は、子猫にとって傷心に値する程のものではなかったらしく、今日もよっちゃんを慕って後を追っている。子猫の健康状態は良好で、食欲もあり、動きも活発、お皿から自分で食べる術も取得済みだ。獣医さんには、今日まで通院するように言われていたが、独断で免除することにした。病院癖は良くない。病院へ行く代わりにペットショップへ行き、子猫用猫缶と鈴のついた赤い革ベルトの首輪を買った。鈴のおかげで、踏んでしまうかもしれないという不安が解消された。そして購入した猫缶は、子猫の口にあわないらしく、まったく食べなかった。子猫はどうやら魚派らしい。首輪は買ったものの、子猫の里親は引き続き募集中、彼には未だに名前が無い。


6.May.2002

結局、よっちゃんは心が狭いということが判明した。今朝、よっちゃんが豚耳を楽しんでいるところへ子猫が無邪気に近づいた途端、威嚇したのだ。「唸る」の次の段階の威嚇だ。豚耳は優しいよっちゃんを豹変させる危険物とみなされ、即座に没収したが、今回の事が子猫のトラウマにならないか少し心配だ。抱き上げた時の子猫の心臓の鼓動は最速だった。
さて、今朝の病院で子猫が男の子だということが解った。体重は、昨日から2、3時間毎に食事を与えたことで、414gに増えていた。体温も38.7度と、通常の子猫の体温になっていて、順調に回復へ向かっているとのこと、まずは一安心である。昨日と同じ注射を打ってもらって、目薬を買って帰宅した。


それにしても
顔の大きさの差が
ものすごい。
5.May.2002

昨夜からの小さな訪問者によっちゃんは、はやくも愛しい気持ちを抱き始めている。今までによっちゃんが誰かにこんなにも慕われるなんていうことは初めてで、とにかくそれが嬉しくてしかたがないらしい。昼間は自分のおもちゃ達を子猫に披露して、その中の1つであるただの黒い靴ひもをあげたり、一緒に並んでそれぞれ牛爪をかじったり、追いかけっこをしたり、子猫が眠りにつくまで添い寝をしたり、ニニジジを追い払ったりと、忙しい1日を過ごした。今回のよっちゃんの子猫に対する反応はとても意外で、家族の目にはとても神秘的に写っている。


4.May.2002

朝になるのを待って、近所の動物病院へ行った。子猫は、336gで生後3週間から1ヶ月くらいだそうだ。ずっと飲まず食わずだったせいで、脱水症を起こしていて、ちょっぴり風邪気味とのこと、栄養剤と抗生剤の注射を打ってもらって、缶詰めと子猫用ミルクと食べさせる時に必要な注射器を買って帰ってきた。よっちゃんは、子猫の事がお気に入りのようで、母親のように子猫の顔中をねぶねぶと舐めまわして可愛がっている。子猫もよっちゃんの激しい愛撫を快く受け止めている様子。今日は、うっかり性別を尋ね忘れてしまったので、明日もう一度病院で聞いてくる予定。引き続き、子猫の里親募集中。


3.May.2002

今日の午後8時頃、家の前の道路のど真ん中で泣叫ぶ子猫を発見、保護した。手のひらにのる程の大きさの子猫の性別は不明、生後1ヶ月未満ではないかと思われる。誰の事を怖がるわけでもなく、ただヨチヨチとよっちゃんの後を追う姿は愛らしく、天使のようだ。よっちゃんは、フワフワの毛に顔を埋めるように臭いを嗅いで、そのコが何者なのか知ろうとしているが、まだ結論はでていないらしい。残念ながら、既に密度が非常に高い我が家では子猫と一緒に暮らす事ができないので、どなたか家族になって下さる方は御一報下さい。