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この冬、よっちゃんとセバスチャンは、焼き芋に凝っている。あのほんのり甘く焼けた匂いがたまらないようで、焼き芋の入った紙袋の音が聞こえると、急いで駆け寄り、皮を剥く家族の手をもどかしそうに見つめる。よっちゃんは、相変わらずほとんど味わう事もなく飲み込んでしまうが、セバスチャンは、味わいながらも用心深く、少しずつ食べる。以前に焼き芋がセバスチャンの上顎に貼り付いて、それが嫌だったからだ。 |
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よっちゃんとセバスチャンは正月を寝て過ごす。それ以外に特にすることがないからだ。お正月がもっと暖かい季節にあったなら、もう少し活動的になって、いそいそと初散歩に出かけたり、初日光浴をしたりももするだろうが、今にも雪が降りそうな天気とあっては、初昼寝しか思いつかない。 |
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巷ではクリスマス前の3連休でいそいそしているらしいが、仲間達には関係がないし、天気も悪いし、する事もないので、今日はずっとぼんやりしたり、うとうとしたりして過ごした。こんな1日も悪くないが、明日が今日とまったく同じだったら退屈してしまう。 |
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よっちゃんはセバスチャンに顔を舐められるのが大好きだ。猫の舌のざらざらした感触が気持ちがいいのか、ただ単にセバスチャンの事が好きなのか、暇になるとよっちゃんは、セバスチャンの顔のすぐ近くに自分の顔をなんとなくを装って近付け、できればずっと舐めてもらおうと主張する。しかし、セバスチャンだって自分の事で忙しい時もあるし、そんな気分ではない時もあるので、そんな時は「ハァ」と言って断るか、よっちゃんの口のまわりの柔らかい部分をガブッと噛む事にしているようだ。 |
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よっちゃんは毛布の中で目覚めた後、毛布に包まったままの状態で室内を歩き回る。だから、台所に動く毛布が居たり、よっちゃんのトイレの前に動かない毛布が居たりする。毛布は人が包まることができる程の大きさなので、引きずって歩くのは重労働のはずなのだが、よっちゃんにとっては暖かさが最優先、何事も寒いよりはマシなのである。 |
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近ごろのよっちゃんは、自然食に凝っている。朝食はドライフードを今まで通りに食べるが、夕食と夜食は、肉、2種類の野菜、シリアル、玄米入り御飯を少しずつ。この食事法にしてから、もう10日が経過したが、トトとよっちゃんの体調は良く、便も良好だ。作る側としては、思っていた程の手間はかかっていないし、なによりも食後のよっちゃんの丸く膨らんだお腹をみると、とても満足する。 |
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